有利になる資格と参考になる書籍
NICUで赤ちゃんをケアするためには、成人看護とは異なる新生児看護の高度な専門知識と技術が求められます。NICUで看護師として働く際に取得していると有利な資格、現場で役立つ知識が得られる書籍を紹介します。
新生児集中ケア認定看護師
新生児集中ケア認定看護師は、早産や疾患などでリスクを抱えてしまった新生児へのケアや処置に必要な技術と知識に特化していると認められた看護師が取得できる認定資格です。新生児集中ケア認定看護師となることで、より高度な知識を身に付けたNICU看護師としてステップアップしエキスパートとなれるでしょう。新生児集中ケア認定看護師を目指すには、通算5年以上の実務経験(内3年以上は認定分野での実務研修)が必要となります。
助産師
NICU看護師の中では助産師の資格を取得している人も少なくありません。お産の介助と産後ケアや、新生児ケアなどを専門とした資格です。NICUにおいて新生児への深い知識と母乳育児支援や育児指導など助産師の知識は役に立つでしょう。しかし、産科で助産師が不足している場合分娩介助は助産師にしか行えないため、NICUから産科へ移動となることもありえます。
看護師の特定行為研修
資格ではありませんが、この研修を受講することで医師の指示書をもとに患者への特定行為を行うことができるようになります。「看護師が医師の作成した手順書により特定行為を行う場合に、特に必要とされる実践的な理解力、思考力および判断力並びに高度かつ専門的な知識および技能の向上を図るための研修」となっており、特定行為ごとに研修を受ける必要があります。受講することで看護師が対処可能となる処置行為が多くなります。
おすすめ書籍
看護や医療の勉強をするのに必要な専門書ですが、NICUでは看護分野でも特殊のため専門書の数も他より少ないです。NICUの看護師を目指したい、NICUの看護師として働き始めたばかりの方がNICUについて学ぶのにおすすめの書籍を紹介します。
赤ちゃんをケアする際には、家族への精神的なサポートも同時に必要となります。スムーズに状態を説明し安心してもらうために役立つ一冊です。
家族への説明にそのまま使えるイラスト満載のページと、医療者が押さえておきたい専門知識をまとめたページで構成されています。治療だけでなく赤ちゃんのケアの説明もありますので、NICU看護師として基礎を学ぶことができる書籍です。新生児スタッフが赤ちゃんの状態や治療内容を赤ちゃんの家族に説明する際の手助けとなるでしょう。
学ぶことの多い新人や、改めて知識を取り入れておきたいという看護師には、薬剤に関する書籍もおすすめです。
NICUでよく使われている薬剤を学ぶのにおすすめの書籍です。新生児医療に携わる医師によってオフラベル薬(適応外使用薬)は適応・用量・副作用の検討が積み重ねられた内容にとなっています。代表的なジェネリック薬名も明記されています。
NICUに興味がある人におすすめ
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有利になる資格と参考になる書籍
高い専門知識と技術が求められるNICUで働くためには、どのような知識や資格を持っておくと良いのでしょうか。現場での仕事に役立つ書籍も併せてご紹介します。
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NICUってどんなところ?
NICU(新生児特定集中治療室)では、様々なリスクを抱えた新生児を24時間体制でサポートします。赤ちゃんのために、具体的にはどのようなケアを行っているのでしょうか。