赤ちゃんの命を救うNICUで働いてみたい！

NICUと呼ばれる場所をご存知でしょうか。正式にはNeonatal Intensive Care Unitと呼ばれ、その名の通り赤ちゃんをケアする部屋です。様々なリスクを抱えて生まれた新生児のために、集中して治療をすることができます。NICUで働く看護師は、大人を治療するのとはまた違った配慮やスキルが求められ、赤ちゃんだけでなくその家族に対するケアも必要とされるハードな仕事です。具体的にはどういった役割を担い、どういった人が向いている職場なのでしょうか。

NICUってどんなところ？

低出生体重児や早産児、または何らかの疾患のある新生児や未熟児には医療サポートが必要不可欠です。そのために赤ちゃんの治療、管理体制が整っているNICUにて集中的にケアを行います。保育器の中で、呼吸、心拍、体温、栄養等の状態を観察し、24時間管理をして赤ちゃんの治療と成長発達支援を行います。また、NICUでは治療中も育児の期間であるという考えの元、パパやママと一緒に赤ちゃんを育てているというスタンスで仕事にあたることが必要です。
仕事内容と求められるスキル

NICUでの看護師の仕事内容は、赤ちゃんのケアとその家族に対する支援です。バイタルチェックや体温管理、呼吸器や薬剤の管理、モニターを常にチェックしてわずかな状態変化にも注意することが常に求められますが、授乳やオムツ替え、沐浴など、全ての赤ちゃんが必要とするお世話も看護師の役割となります。また、赤ちゃんがNICUに入ってしまったことで不安を抱えていたりショックを受けている両親に対して、精神的な支援を行い、親子の愛着形成をサポートすることも重要な仕事です。
向いているのはこんなタイプ

NICUは24時間体制で常に緊張感のある職場です。体調管理や気持ちの切り替えを上手に行うことができる、身体的にも精神的にもタフな人が向いていると言えるでしょう。また、NICUは赤ちゃんを治療する場所であるという特性から、大人の患者を相手にする際とは異なった医療スキルや、両親の精神面を支えるコミュニケーション能力も必要とされます。ハードな仕事ではありますが、看護師としてステップアップしたい人や、自身の育児経験を活かして働きたい人にも合っている職場です。